休息日:船の中でのお話
またまた更新が滞ってしまいました、すみません。コンセントの確保が難しかったり、夜基本誰かといたり落ち着いた一人の時間がなく更新できずじまいでした。
完全に沖縄は休息期間でしたね。3月26日の夜に鹿児島新港を出て、27日夜に那覇港に到着しました。28.9日の2日間沖縄に滞在し、今30日の朝本部港から鹿児島新港行きのフェリーに乗り明日31日の朝到着予定です。
沖縄は3部に分けて記事にしようと思います。行きの船の中、到着してからと初日、そして滞在2日目です。
この記事では行きの船の中の話をしようと思います。前回は船に乗りましたよ、というご報告のみでした。これはそれからのお話です。
基本的に船の中では、ストレッチしたり寝たり本読んだりまた今後の計画を立てたりしておりました。
正直現実と向き合うというのは基本的に辛い作業でございます。ただ今自分がどの位置にいて、目標までの距離はあとどのくらいで、今後それを達成する上でどのように行動しなけれはならないのかそれは旅に限らず非常に重要な作業だと思います。正直楽な道のりだけではなく必死に走ってきました。そんな中自分がどのくらい進んでいて、あと新潟までどのくらいなのか向き合うのは少し怖かったです。これでまだ残り4000kmとか言われたら途方に暮れてしまいます。でもまあがむしゃらに走って結局新潟行けなかったなんて一番格好悪いですから向き合ってみました。
写真にも書いてあるとおり、簡易ではありますが鹿児島新港に戻り九州を脱出するのにあと約600km。九州を脱出し山口県から新潟までが約1400kmということで残りは約2000kmでした。今大体2500km走っていますからちょうど沖縄が折り返し地点のようです。サイクルコンピューターが時々調子悪くなり正常に機能しない時があるのでここまでの正確な距離などは測れておりません。
31日に鹿児島に戻ります。卒業式の関係で走ることができるのは9月17日までですので残り日数は18日間。台風やその他考慮し3日程走れないと仮定し15日間走行可能とすると1日約134km走れば新潟県庁に着けそうです。思っていたより余裕があるので良かったです。前半頑張ってきて良かったです。まあ初日2日目と170kmと飛ばしたり九州入ってからはずっと夜8時以降まで走っていましたからね…。
油断はできませんが着実にゴールに近づいており、少し先も明るくなってきました。
次は船の中での個人的に少し残念だった話。
ちょうど残りの計画を立てているときに前に座ってたおじさんが自分で飲んだ紙パックのゴミ2つを机に置いたまま立ち去りました。
九州でのおおまかな流れを決めて、休憩でトイレに行く途中にある公衆電話の下には飲みかけのペットボトルが4本程そのまま放置されておりました。トイレに入ると手洗い場の水が出しっぱなし。恐らく船の上ではタンクがなにかを積んでおり、水は大変貴重な資源で節水協力の案内もあちらこちらにありましたが。
なんで自分で食べたり飲んだりしたものを片付けられないのか。誰かが捨てているから自分もいいやとそこに放棄したり。船の中では心も身体もリラックスしようとしていたこともあり、少し気になりました。船員が片付けるのが普通でこれらは船の上では当たり前の文化なのかもしれません、わかりませんが。
さらには綺麗な海へのタバコのポイ捨て。
本当に奄美辺りの海上が綺麗でした。透明とかエメラルドグリーンの海とかは見たことありましたが、ここらの海は真っ青や濃い青で大変新鮮な景色でした。
この海をデッキから眺めて惚れ惚れしておりました。そのときに下のデッキに人影があって追いかけておりました。
そのおじさんは船内3階にある喫煙所以外は禁煙にも関わらずデッキでタバコを吸っていました。それくらいなら正直どうでもいいんです。外は空気が気持ちいいし、この景色で吸いたくなる気持ちも百歩譲ってわかります。周りに子供もいないし危険性もなかったですし。
ただなんかそのおじさん周りを仕切りに気にしているんですね。きょろきょろ。
私は上のデッキにおり、私の存在には気づいておりませんでした。そしたら次の瞬間おじさんが吸ってたタバコをぽいっと海への捨てちゃいました。残念でしたね。環境破壊だ、とか海洋生物が食べる危険性があるとかそんな自然保護や動物愛護の観点から特に論ずるつもりはありません。単純にちょうどそのときその海に感動しておりましたので、おじさんはこの海を見てなんとも思わないのかなあ、捨てられるのかって。単に残念な気持ちになりました。
捨てた後で気配や視線を感じたのかおじさんが上のデッキを見上げて自分と目が合いました。私は何も言わずそのおじさんの目をじーっと見つめたおりました。気前が悪くなったのか、すぐその場から立ち去ってしまいました。
面白いのがそれ以降船内で私の姿を見るや否やおじさんはどこかに消えていってしまいました。あまり良くないことをした意識はあったのかなあ、と。
あとは同じ自転車乗りのゴミの置き捨てです。鹿児島新港で自転車の乗り入れが終わり客室に向かいました。途中自転車を見かけました。そして二等の客室入って自分の場所に行きました。そしたら隣に前輪後輪に取り付けるバックがありすぐ自転車旅人のものだとわかりました。嬉しくなりました。基本的に色々な自転車旅のブログとかツイッターとか見ても沖縄に来る人は本当ごく少数ですね。フェリー代も安くはないからなのか皆さん鹿児島で折り返して北上していきます。”日本一周”や”日本縦断”と掲げていても沖縄に足を運ぶ人は多くありません。旅は人それぞれですが癖っ毛は少しその点に疑問を抱いており自分は必ず行くと決めていました。まあ自分は元々都道府県庁巡りなので沖縄に来なければなのですが。そんな中自分と同じように沖縄を周る人がいるのは嬉しかったですね。
どんな人なのか、話しかけようかなあと思っておりました。
しばらくそこでだらだらしているとお隣さんが来ましてね。
でも人の勘というか嗅覚というのかは不思議でなにかこの人合わないなとすぐに感じましたね。
でその感覚は外れてはおりませんでした。そのあとも隣同士でしたが一切お互い話しかけることもありませんでした。で同い年くらいの彼は本部で降りていきました。
彼のところを見るとこんな状態でした。
思わず写真を撮ってしまいました。同じ自転車乗りとして残念な気持ちになりました。船内でこの状態なので行く先々でもこういう感じでゴミをポイ捨てしたりしているのかなあ、と。
なんなんでしょうね、あの感覚。一目見たときになんか違う、合わないという感覚。まあ話してみれば違うのかもしれなかったですが。もちろん捨て忘れているだけかもしれませんし、これだけで彼を判断また否定する気はないですが単に残念な気持ちになりました。
5m先部屋内にゴミ箱ありますし、また毛布なども畳まずそのまま本部港で下船していきました。
苫小牧行きのフェリーとは異なり湯船がなかったり、少し残念な行為を見かけたりよくないことばかりかと言えばそうではありません。
香水臭いブランドバック持った強面のお兄ちゃんがしっかり毛布など畳んで客室をあとにしていく光景を見たり、那覇に着く直前虹が迎えてくれたりしました。
沖縄の旅はどうだったのか…。
少しお昼寝でもしてまた夜書こうかな、と思います。ではでは一旦失礼いたします。