汗かき、べそかき、自転車漕ぎ、

自転車旅で感じたこと、ぼやきその他いろいろ

第二十二走:山口先生(仮)、ごめんなさい。

 一眼でなくて、スマホの写真ならいくつか貼って記事更新しても通信制限大丈夫ですかね?癖っ毛です。

ということで今はWiFi環境下におりませんので少々通信制限を恐れながらスマホの写真だけ使って福岡から山口の走りを更新していきます。

 

 

前の晩は福岡ポートタワー下フットサル場横の広場で就寝しました。蚊もいなくて、港の風が気持ちよく涼しく良い夜でした。

 

福岡の味覚を全然食べ切れてないことを惜しみながら街を後にしました。

ずっと3号線で北九州、門司と上がります。北九州の豚骨ラーメンはすごく濃厚だそうです。福岡北部が濃くて、南部に行くにつれて薄くなるらしいです。厚い小倉かまぼこやら八幡餃子やらもなかなかお店も見つからず巡り会えませんでした。ちゃんぽんも長崎のものだと思っていましまが、佐賀やここ北九州とか各地で色々違うようでちゃんぽんは長崎のものだと決めつけずに寄ればよかったなあ。

 

そんなこんなで食べもののことばかり考えて走っていたら門司港に着いておりました。いつ九州に入ったんだっけなあ。知らぬ間に一周してたみたいです。月並みですが本当に昨日のことのようで。10日前くらいにここに癖っ毛がいたんだなあ、と不思議になりました。人生で初めての九州。わくわくしてたっけなあ。どんなところなんだろう、って。九州の山々や宮崎や長崎の海岸線大変な思いもしました。でもそれ以上に1日220km走ったあとの別府温泉が最高で、大分のとり天に宮崎のチキン南蛮美味かったなあ。挙げていったら切りがない。沖縄、長崎でもいい思いさせてもらって。

あっという間だった。また絶対に戻って来たい、って思えた。全部ひっくるめていい旅だった。

 

そんな感じで物思いにふけっけいましたが、身体は正直でちょうどお昼でお腹が空きました。門司港焼きカレーってのが有名らしい。でもなんかどこも観光客価格で…千円以上は出せないなあなんて探してたら1つだけやけに安いところ見つけて行ってみた。

こがねむしさん。定番の焼きカレー650円を注文。するとお隣さんのオーダー間違えたらしく、焼き立てだしこれでいい?と。割と待つ時間も楽しむ癖っ毛だけど、あっという間に焼きカレーとご対面。こんにちは。カレーにチーズそして中にはとろけるたまごが不意打ちをかけてきて…馬勝った牛負けた。こういうこってり系が運動した身体にはなんともねえ。

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お会計のときに質問されて、埼玉からです、って。頑張ってね、とカントリーマームをもらった。こういう補給食、有難いなあ。なかなか自分じゃ補給食贅沢品だし買わないからね。

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そうそうカントリーマームで思い出したけど昨晩お友達からも補給食をもらってたんだ。大好きな明太子、そしてこの通りもんってのをもらって大興奮。なぜか?長崎で先輩に会った時に彼氏さんが前福岡にも住んでいたことがあったらしく、なにかこれは食べとけってのありますか?って聞いてみた。そしたら、通りもんって。でもすぐさま先輩のツッコミが入った。そういうお土産菓子じゃなくてお店で食べられるものだよ、って。そのあと餃子とかなにか挙げてたな。でもその通りもんってのが気になった。彼氏さんが即答で嬉しそうに言ったもんだから、相当おいしいんだろうなって。でも結局出会えなくて福岡あとにして。門司港目指して走っているとき休憩で友達からもらった袋開けたらこれが入っててね。美味しかったねえ、なんとも贅沢な補給だった。お芋の甘い味で、糖分は有難いねえ。お陰様でこの日は順調に本州に戻り、北上できました。

 

焼きカレーを食べ終わり、関門トンネルを渡り、本州に戻って来た。感慨深いねえ。

でそのまま北上で下関の街に来た。下関の名物は相当有名ですよね。(って思ってる。)そう、フグさん。

癖っ毛が下関の名物がふぐ、って知ったのは小学生の時。山口出身の綺麗な先生が自己紹介のとき地元の話でふぐを紹介してた。その情景を浮かべて美味しそうだったからなのか、単にその先生が好きだったのかわからないけど未だに忘れない。ずっと食べたかった。憧れだった。

 

あまりにも有名過ぎるから食べなくてもいいかなあ、なんて思ったりもしたけど。マンホールに電柱に街の至る所にふぐさんが。いざ、下関の街に来てみると食べたくなってしまいました。でもちょっと街を歩いてみるけど、昼のランチ定食で3000円…。少なめのふぐ刺身で千円以下のもあったけどあれだけ憧れてたし中途半端には付き合いたくなくて。

大学1、2年時のアルバイト代を削って旅している学生旅人としては少し高くて、悩みに悩んでふぐを食べずに下関の街を出てしまった。

 

でも走りながら、いや妥協するな!お金ならいつでも稼げる!なかなか来ることないぞ、旅のいい思い出だ!と思い始めてなぜか次ふぐのお店を見かけたら絶対入る!食べる!と決めた。

それはいいんだけどそんなことを決心する頃にはすっかり下関港から離れてすっかり街は練りものや蒲鉾が有名な吉見に来てた。

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この消費欲はどうしようもなく、とりあえず吉見で練り天をつまみ食い。えびと茄子をいただいたけど本当においしかった。米が欲しくなったねえ。色々な海岸線走ってるけど海岸線沿いは練りものや蒲鉾名物な街が多いねえ。

でもその後もふぐと出会うことはなかった。やらない後悔、これ一番ダメなやつだね。この記事書いてるのこの話の2、3日後だけど未だに悔しい。情けない話だよ。だから将来は食べたいもの食べるために10段階で7くらいのお金持ちになるんだ。(そ、そっか。)

 

山口先生(仮)、ごめんなさい。少しビックになって絶対戻って来ます。

 

でこの日ふぐを食べると決めた消費欲は留まることを知らずそのまま北上し、次に訪れたのは元祖瓦そば・たかせ本店。

一般的に山口の名物として瓦そばって有名らしいですが世間知らずな癖っ毛は全く知りませんでした。どのように瓦そばの存在を知ったのか。ここを訪れることになったのか。

 

話は遡ること四千年前。ではなく1時間半前の門司港焼きカレー屋さんを探してて、グーグルマップを見ていました。そしたら、瓦そばたかせの文字が見えました。特に公表して問題ないと思いますが、癖っ毛の苗字でしてね。なかなかこの苗字いないですからね、反応してしまいました。で瓦そばも気になって調べてみました。そしたら瓦そばは山口の名物でこれは門司港支店で他に本店が山口にあるらしい。で、ちょうど北上する通り道だったんですね。だから焼きカレーを食べて1時間とちょっとしか過ぎていませんでしたが瓦そばたかせの本店に寄ってみました。

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これによると初代の名前が父と同じで、漢字は違いますけど。不思議なご縁です。ひょんなことで出会った瓦そば、絶品でした。見た目のインパクトもですが、宇治抹茶の麺や味も満足でした。山口のたかせさんは頑張っていたなあ、埼玉のたかせも頑張らねば、と。

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そんな感じでふぐには心残りあるもののご当地グルメをたくさん食べて、海沿いを北上し無事この日の目標道の駅豊北へ着きました。

この道の駅の管理人さんがとても優しかったです。道の駅は野宿がだめだったり、コンセントの口が塞がれてたり、管理人さんによってそれぞれルールなどが異なります。こちらの管理人さんは荷物を見るなり旅人と見たのか、閉店したらこの店前の屋根があるところに泊まりな、雨が降るからね、と。コンセントも自由に使っていいとのこと。そしてこの道の駅フリーWiFiも完備されていました。旅人には本当に助かります。

 

そして近くにコンビニも飲食店もありません。この日の夕食と明日の朝食を、と店内に入りました。併設されているパン屋さんが閉店の時間が近いので全品半額になっていて安く調達することができました。小さな幸せが重なりました。

 

そのままかの有名な角島大橋を遠くに見ながら、こちらにテントを立て就寝しました。

 

遂に戻って来た本州、始まった山陰編。

さあさ、北上していきますよー!