汗かき、べそかき、自転車漕ぎ、

自転車旅で感じたこと、ぼやきその他いろいろ

第二十三走:弁当忘れても、傘忘れるな。

 

出雲市は道の駅キララ多岐におります。結局WiFiありました。お騒がせいたしました、写真もどんどん使って更新してまいります。

 

では1日前の山口県特牛からなんとか島根県に入り益田まで着いたお話。読めます、特牛?こっとい、ですって。(得意げ)

 

昨日の道の駅管理人さん曰くこの日は雨。たしかに起きたときには降ってたんだけども、走り出すときには止んでくれて。本当今回天候には恵まれております、感謝です。こんなところで一生のうち限られている運を使ってしまっていいのか、少しなら雨降っても大丈夫ですよ、と。

 

前の記事にもありますようにここからすぐかの有名な角島大橋があるんですね。そう、ザ・フォトジェニック。一眼レフもあるし、インスタグラムのアカウントもある癖っ毛。少し走る距離が長くなりますが大きく逸れる訳ではないのでインスタグラマーになるべく寄ることにしました。

そうそう、この日はフォトジェニックな旅でしたよ。

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いやあ、大型観光バスが来てツアーのおじさまおばちゃまがどっと流れて来る前になんとかある程度撮れました。ちゃんと周囲車が来ていないことを確認して撮影しておりますので道路の真ん中からの撮影ご了承くださいませ。でもどんより曇りだったのでね、残念ながら癖っ毛がインスタグラマーになることは叶いませんでした。

まあ、どっかのリツイートで見た感じと同じだなあって。観光地特有のこの感じ。綺麗ですけどね。天気が良ければまた違ったかもしれませんが、そそくさと角島大橋を後にしました。

 

で次に向かったのが元乃隅稲荷。あれ?どうした今日の癖っ毛、すっかり観光客じゃないか。インスタで生存確認報告もせねばなりませんからね、おかず欲しさに寄って参りました。ただね、元乃隅稲荷までの道がとてつもなくてね…。傾斜がきつい登りが少々長くてね。簡単には絶景を見させてくれないみたいです。今度こそインスタグラマーになるべく頑張って漕ぎました。天気も良くないし、また更に奥地の千畳敷はスルーしました。

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でまず着いて驚いたのがこれ。わかりますかね?韓国のツアーバス…ここも侵食されていたか。大阪でも京都でも福岡でもそしてこの山口の辺鄙なところでもおりましたか…。全然海外の方が日本に来てくださって好きになって帰っていただくのは嬉しい限りです。彼らが写真を撮ってフェイスブックなどのプロフィール画像に日本の景色が使われるなんて喜ばしいことです。でもなんかね、韓国語やら中国語でおしゃべりしていて何を言っているのか理解できず音声だけが入ってくるのが少しストレスになりません?少しね。ゆっくり景色やら絶景やら雰囲気を楽しみたいんですけどね、少し難しい。

彼らがいけない訳では全くないんです、しょうがないことなんです。でも西洋人の観光客に比べると東アジア系の観光客の方は少し賑やかですよね。だから余計に。笑写真スポットとかお店や通りでも全員一括りにはできませんがお国柄我が強くて、少し癖っ毛は縮こまってしまいます。

でも本当に中国や韓国の方がいなかったら日本の観光地はだいぶ大変だろうなあ。平日なんてがらがらで閉店せざるを得ないお店数多になってしまうだろうなあ。ヨーロッパ実際に行った訳ではないのでわからないですけど、ヨーロッパなんて海外観光客は当たり前でしょうしね。日本は少しインバウンドへの着手が遅れて、今のこの光景は世界からしたら当たり前なのでしょうね。特に島国だから異国の人というのにやはりなにか反応してしまう。でもくだらない拒否反応はさっさと治して慣れなければいけませんね。やはりもう観光含め経済も自国だけは無理な環境になっていますね。

逆によく今まで日本の観光地は国内観光客だけで頑張っていたなあ、と。

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まあ観光客らしくとりあえず写真を撮りました。でも個人的に好きだったのはこの神社のお賽銭風景。元乃隅の賽銭箱は入れるのが難しいことで有名です。大きな鳥居の上部に賽銭箱が設置されています。みんなが銭を投げて、入ったらみんなで歓喜して、はずしたらため息ついたり難しいーなんてみんなで笑ったり。とてもほっこりする光景がありました。こんな平和が続いてほしい。なにか仕事でも疲れたらここに来てこの光景を見たいと思いました。動画も撮って帰ってきました。元気がなくなったら見たいと思います。

帰り際みんなの歓喜落胆の声が駐車場まで聞こえてきていたなあ。

 

でこの日は角島大橋と元乃隅稲荷の観光を終えたらあとは北上するのみでした。ちょうど長門の辺りでお腹が減って、時間もお昼いい感じでしたのでここいらで食べることに。どうでもいいですけど、ナルトどストライクな世代で育ってきた癖っ毛としてはこの地名に興奮しておりました。

でこの日はなかなか名物幟がなかったんですよ。基本的にスマホで検索もせず、幟や聞き込みを頼りに走りながら名物にありつく癖っ毛としては痛いところ…。でもコンビニなどで妥協はしたくないのでスマホで検索してみました。

 

みなさん全国7大焼き鳥なんてのあるって知っておりましたか?長門がこの1つらしいんですね。で、まさか我らが埼玉・東松山もその1つみたい。誰がどう決めているのやら。

長州黒かしわ、って地鶏炭火焼鳥がうまいらしくてお店に行ったんですけどランチメニューでした。残念です。埼玉から来たんです、食べたいんです、って言いたいけども。少しブラックで有名なモンテロー○系列の山内農○でキッチンアルバイトもしたことあるのでわかるんです。炭火を一から準備して焼くのは大変ですからね、大人しくランチメニューを。

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ほとんどがディナーメニューでして、お昼で食べられるのは右の卵かけごはんとラーメンのみでした。結局どちらも頼まず、癖っ毛が食べたのは日替わりランチのかき揚げ丼。笑焼き鳥を食せないならコスパよくと、大盛で550円。イカも揚げられていたので、本番長門の仙崎イカじゃないかと思いながらおいしくいただきました。いやあにしても手羽握りも旨そうですし、また今度、ですね。

このお店の前に獺祭の大きな暖簾がありましたけど、獺祭は山口だったんですね。山口いいところじゃないですか。研究室の教授が好きで1.2回呑ませていただいたことありますけど美味しかったなあ。

 

そうそうこの日はずっと山間で少々大変だなあと思っていたら、萩焼窯元なんてのがちらほら。萩焼ってのはなんとなく聞いたことありましたけど山口県萩市のことだったんですね。有田に伊万里に過ぎていますからわかっています。焼物が有名なところは山ん中にあるんです、奥地に。どうりでこんなに登り下りしている訳だ…。萩に世界遺産があったのも知りませんでしたねえ。お恥ずかしながら遺産を嗜めるほど歴史に詳しくないので通り過ぎましたが。

 

その後もずっと登っては、降って。夕方から雨も降ってきました。目標地まで遠くなかったのでそのまま走りなんとか島根・益田に着きました。気づきませんでしたがいつの間にか山口県を出られたみたいですね。下関から入り、端から端ですからね長かった。

最後は雨に打たれてで身体も冷えて、そんな日には名物とか関係なしに心も身体も暖まりそうなお店に自然と動く。こんな屋台なんて最高、駅前の屋台に入ってみた。

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おじちゃんも千葉からこの益田まで自転車で漕いだことがあるらしい。お尻が痛い話だとかこれからの道について話してた。やっぱり登り下りの連続で、特に鳥取を過ぎ、福井までが大変みたい。あとは雨だった。

弁当忘れても、傘忘れるな。

そんな風に山陰や北陸では言うらしい。雨がよく降ることを伝えるここら辺の言葉だ。昔からそういうらしい。これを聞いた時に思わずにやけてしまった。こういうガイドブックに載っていないような地元な情報が大好物で、ご飯3杯はいけました。各地の生活、文化とかが垣間見えた時は嬉しいねえ。なかなか出逢うことはできないけどもたまにある。気に入った、弁当忘れても傘忘れるな。

 

集団就職で15歳から仕事って考えられないなあ。200人くらいおじさんの会社に同期いたけど50人くらい1ヶ月も経たずに帰省したんだって。たしかに15歳じゃ寂しくなるわなあ。東北旅の時なんか19歳でも5日か1週間目くらいで家帰りたくなったもんなあ。その当時は家を離れるの修学旅行の二泊三日くらいが最高記録で、まだまだ幼かったなあ。

来年4月から社会人ですと言うと、怒られているうちは期待されてるよ、と。褒められて伸びるタイプな癖っ毛ですが怒られて腐っちゃいけませんね。真剣な面持ちをしながらも心の中でうわあ、期待されてる!と喜んでお叱りを受けたい次第です。

そんな感じでおしゃべりしながら美味しくラーメンにおでんいただきました。

 

そのあとは駅近ビルの広場で就寝です。朝食調達で閉店間際のドラッグストアでパン半額をゲットし、レジのおばさんが閉店後様子を見にきてパイの実のお菓子くれたり良き夜でした。

 

さて雨に山に山陰、北陸は大変な旅になりそうです。お読みいただきありがとうござい益田。

 

ではでは失礼します。