汗かき、べそかき、自転車漕ぎ、

自転車旅で感じたこと、ぼやきその他いろいろ

歳の数だけ東欧・南欧諸国1万キロ自転車旅第1走:第1カ国目ロシアに入りました。

お久しぶりです、癖っ毛です。

すみません、勝手にもうロシアにいます。準備編もしっかり更新できればよかったのですが。書き始めると止まらないタイプで、文字のチェック等もしていると2.3時間経っていて意外と体力を使います…。飛行機の前日にキャンプ用にガソリン燃料入れやコンロを買うなど準備もばたばたでブログはさぼっておりました。

 

今回は基本的にツイッターで、余裕があるときにブログは更新していこうと思います。どんなに遅くなってもブログも毎日分更新していこうと思います。あとで思い出すように書いて内容が薄くなり、小学生の感想文みたいにならないよう何かあったり感じた際にメモするようにノートを持ってきて書いています。それを基に、ツイッターの文字数では納まらない細かい話やちょっとした話をブログでは書いていこうと思います。

 

それでは10月11日(水)のお話。

前の夜は準備でばたばた。自転車の分解とダンボールへの梱包は事前空港配送でしたので9日には済んでいましたが、服やらなにやらこれは持っていこうかいや使わないかななどぐだぐだして時間が過ぎて行きました。朝はばたばたするのは嫌で、貴重品が入ったバッグ以外は全てラッピングする予定でした。少しでもお金を浮かすため、空港でのラッピングサービスは利用せず自分でサランラップで巻きます。その作業もあったので早く巻かないと、とやっと持っていく荷物を決めてラッピングをして寝ることができました。

 

ここ最近はずっと興奮して眠れていませんでした。寝不足のためか、久々に顔にニキビがぽつぽつ。でもさすがにばたばたな準備がやっと終わり、落ち着ちつけてぐっすり寝てしまいました。そういえば準備が終わり、ほっと一息ついて夕食を食べている時妙に鈴虫の音が耳に付きました。大冒険が始まる前夜、嵐の前の静けさという感じでした。母親のピーマンの肉詰めに食後に柿と梨が出てきた。日常は大冒険が始まるのを知らぬようにいつも通り流れていました。

 

いつも修学旅行とか去年のインドネシアもそう、朝ばたばたします。大体終わりが見えると朝でいいや、となって放置して朝を迎える。そんなばたばたな様子を見て、当の本人は落ち着いているのに、母親が苛立ってくる。

ただ今回は当日着る服含め全て準備は終えていたので落ち着いた朝を迎えられました。しみったれたのは嫌なので、じゃあという感じで駅まで車で送ってもらって母親と故郷とお別れしました。案外お金盗まれたり、自転車壊れたりして来週けろっと帰ってくるかもわかりませんからね。笑

 

ただここからの電車での成田空港への移動が大変でございました。自分の最寄駅は始発駅なのでとりあえず東京までは大丈夫でした。隅っこに場所を確保して荷物を置いて。あとで写真に載せますがラッピングした荷物が大きめのキャリーケースサイズでして結構場所をとります。重さも20キロ弱あるので軽くはない。キャリーケースと違って、持ち手やキャスターがある訳ではない。

問題は東京からでした。まず山の手線までの乗り換え、いつもの乗り換えですがそのラッピング荷物のために少し歩いては止まって持ち替えて、また歩いて休憩しての繰り返し。

周りは通勤や通学の方ばかり、ビジネスバッグ1つでスマートに足早に歩く人達に横目で見られる。ロシアの気温を考えて、下はユニクロの防風暖パンツに上は長袖シャツ。重い荷物を運んでるのもあって、額から汗が滝のよう。年頃的に汗とか暑苦しいの嫌いそうな都会の高校生からは心なしか冷たい視線を感じないでもない。心も体もだいぶ削られました。

 

欧州を自転車で走るなんて夢のような話。やっぱりそう簡単にはいい思いさせてくれないか、なんて神様は手厳しいなあなんて考えながらせっせと運んでおりました。

 

そしてここで山の手線からのダブルパンチ。どうやら遅延でホームは大混雑…。押すなと怒られたり、邪魔だと言わんばかりの視線…。1本乗り過ごして次のでなんとか乗れました。乗ったのはいいけどもちろん車内も満員で。いやあ、本当に申し訳ない。でも飛行機は乗り慣れていないし通勤通学で大混雑だけどこの時間で行かないと不安で。前のおばさんは前からは満員電車で人に押され、自分の荷物が足にかかり”押さないでー、立てないー”って車内で叫ぶ始末。目を瞑って、日暮里までだからあと少し頑張って!本当ごめんなさい!と心の中で叫んでいました。

 

ここまで人様に迷惑かけておいて、ただ楽しんで帰ってくるわけにはいきませんね。なにか吸収して、こうやってブログやツイッターで共有したり社会に還元するように活かさないと。勝手に身を引き締めていました、癖っ毛です。

 

日暮里からは京成線で成田までは1本です。車内も混雑しておらず助かりました。成田空港の駅に着けば、改札通る前から荷物のカートもあって大変有難かったです。

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13時のフライトですが無事9時半に空港入りできました。そんなに早く?と言いましても去年のインドネシアでの年末年始のひとり旅で空港に3時間前に入るもターミナルを間違えていて気づいた頃には間に合わず乗れなかったんですね。LCCの格安チケットもただの紙切れに、現地でツアーのような形で山岳ガイドも待ち合わせもありました。LCCでは次の日の便しかない。当日行くとなると国営ガルーダ航空ビジネスクラスしか…2万円少々泣く泣く払って搭乗なんてことがあったんです。初めての飛行機ひとり旅は苦い思い出です。

 

まあ成田空港のターミナルは数も少ないしわかりやすいです、何より日本語ですし。ただ念のため搭乗手続きをするカウンターや自転車の空港受取の場所、大型預け荷物の検査場など空港内のスタッフさんと自分の目で全て確認しました。搭乗手続きも11時くらいからとのことなのでそれからはロビーでのんびりしてました。

 

いやあ、空港って夢ありますね。アムステルダム行きやフランスにアメリカ。仕事で疲れた様子の人もいますけど、留学だったり家族や恋人との旅行だったりみんなの目が輝いてる。それぞれが夢や楽しみが詰まってる素敵な空間ですね。これは確かにYouは何しに日本へとかひとつ番組作れるのもわかる。

なーんて暇過ぎてそんなことを考えておりました。

 

時間になったので自転車を受け取って搭乗手続きを。嬉しい誤算でエコノミーでも23kgが2つまで無料で預け荷物とすることができました。自分が事前に見ていたのはアエロフロート航空のホームページでした。オーロラ航空のコードシェア便なのでオーロラ航空の規約を用いて23kgが2つまで大丈夫ということなんでしょうか。なにはともあれよかった。

ただ30kgやサイズが260cmを超えるものは事前に連絡をとありました。それは超えていないですが言うて大きいです。カウンターのお姉さんが”これは大きいね、プロペラ機でスペースも限られている。これを一番始めに積まないと”と急ぎ足で一緒に大型手荷物の検査場まで行きました。とりあえず大丈夫そうでした、海外を自転車で走りたいなんて考えてなんかすみません。ここで自転車とはお別れです。

無事にウラジオストクの空港で会えるのか。飛行機輪行の記事でダンボールが凄まじく破壊されてたり、中の自転車が破損っていう話もあります。カウンターでは免責のサインを書くよう言われました。自転車が壊れて出てきたら、バックパーカーに変身しよう。もしそうなったら今回はバックパック持ってきてないので買うところから始めないと。

 

そんなことを考えながら搭乗しました。とりあえずインドネシアのようにはならずよかったです。あとは機内で面白かったのは、ロシアの方は性や恋愛に対してオープンのようです。機長の方が恐らく成田空港からウラジオストクまでの距離かなにかを言った際最後二桁が”69”という数字でした。機長のあとに”シックスティー・ナイン”と皆が繰り返して大きな声で笑っていました。前に座ってる2名はロシア人カップルさん。日本でもキスしたりいちゃつく人はいるにはいるけど、普通に音を立ててくる。生々しい音にやられて、1人気まずくなってなんとなく窓から外を眺める癖っ毛でした。

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そして時差あるからよくわからないけど恐らく2時間程揺られて無事にウラジオストク空港に着きました。静かに旅が始まりを告げました。パスポートコントロールも一人一人時間がかかってるみたいで緊張しましたが通り抜け、荷物も受け取りました。雨で少しダンボールは濡れていましまが見た感じ自転車は大丈夫そうです。

 

この日はウォームシャワーというアプリを使い、空港から遠くないザヴォツコイの町のアレックスさん家に泊まらせていただきます。とても親切な方で車で空港まで迎えに来てくれました。自転車大きいけど大丈夫かと尋ねたら、プリウスだから平気さと自信満々。アレックスさんと娘さんが出迎えてくれました。自転車もすっぽり入りました。本当に助かります。

ナンバープレートなし、シートベルトはせずでアラームが鳴り響くワイルドなアレックスさんの運転。途中娘さんは体操の練習のため降りて、スーパーで飲みものとアイスも買っていただきお家に着きました。

 

部屋も大きくて、テレビもある。BBCやらNHKも繋がりました。ベッドはふかふか。

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少ししたらお腹は空いてるか、と聞かれたのではいと答えて軽食をいただきました。ロシアにおける主食はパンなのかなあなんて思いながらいただきました。真ん中のガーリックトマトは最高でした。途中ハチミツは好きかと聞かれたので答えると机の下でがさごそ。出てきたのは巨大な容器に入ったハチミツ。34kgもあります。いくら蜂蜜好きでも日本にはなかなかこのサイズで保存している人はいないんじゃなかろうか。聞いてみるとこれは一般的で、調べたら厳冬期があるこの地域では栄養価も高く貴重な保存食として重宝されているようです。

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ご飯を食べ終えると、どこを走るんだいとアレックスさん。お互い拙い英語で、癖っ毛はロシア語話せないしなかなか伝わらずでいるとちょっと待っててと世界地図を持ってきました。旅の予定なによりその地図が個人的に面白かった。ドイツはまだ東西に別れていました。現在の東欧などユーラシア大陸のほとんどをソビエトが支配していました。サンクトペテルブルクは旧名。そしてこの地図では千島列島はソビエト(ロシア)の領とされていました。アレックスさんは千島列島を指差しながら、ここは日本の領土だよねなんて苦笑していました。

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出版年が気になったので本の最初や最後やらをぺらぺらしてめくってみました。それらしき80-82という数字を見つけました。恐らくこの本は1980年前後に出発されたもののようです。

 

そんな話をしているうちに娘さんを迎えに行く時間になったので同伴しました。しばらく隅っこでその様子を拝見して帰路に着きました。ここでわかったのですが今晩の寝床はアレックスさんの実家のようです。普段はまた別のアパートに住んでいますがスペースがなく、お母さんのご厚意で実家の一部を提供してくれているみたいでした。

 

家に戻ってからはまだSIMはないですがWiFiを利用させてくれてそれでロシアの観光情報やら次のウォームシャワーのホストさん探しをして23時くらいには就寝しました。

 

なんとか無事にロシアに入ることができました。果たしてシベリア鉄道に乗る2日目はどうなったのか。

 

初日だけでも書き始めたら5000字になりました。とりあえずシベリア鉄道車内は暇ではあるのでまたひと息ついて2日目の更新もしたいと思います。

 

長過ぎて皆さん途中で折れてますかね、ここまでお読みいただいた皆さんありがとうございました。

ではでは、失礼します。