汗かき、べそかき、自転車漕ぎ、

自転車旅で感じたこと、ぼやきその他いろいろ

歳の数だけ東欧・南欧諸国1万キロ自転車旅第8走:モスクワの郊外で人様の猫に癒されて。

 

10月21日(土)

この日は1日パベルさんの家に引きこもっていました。前回のブログで書いたように色々頭を悩ませていて、1回気持ちの整理がてら書きおこさないとと思っていました。この日は朝早く起きて、7時にパベルさんが仕事に行くのでついて行くか?と言われましたがここでついて行ってもまた街にも訳も分からず放り出されてまた行く当てもなく”観光客”になりさまよって無駄な時間を過ごしそうでした。それよりかは今自分にはブログを書いて1回整理することが必要だと思いました。世界遺産のコローメンスコエの昇天教会も行きたかったですが曇りではいまいちですし、なんとなく気疲れなのか疲れていたので家でゆっくりすることにしました。

この日もご飯の準備まだかなあ、と部屋に朝引きこもっていました。結局なにも起きず皆さん出かけて行き、家で1人になりました。ご飯に関しては癖っ毛の過ちでした。ウォームシャワーアプリ内でパベルさんの家が提供するサービスに食事は含まれていませんでした。先日のアレックスさんは含まれていました。しっかりと確認すべきでした。ホストによってラウンドリーやキッチンまたメンテナンスなど項目がありそれぞれホストによって選択され提供できるものが異なります。着いた当日は恐らくサービスとしてではなく一応ゲストを招いたということでティーやら準備してくれたのでしょう。それを当然このあともあるものだと受け取ってしまい完全にこちらの勘違いでした。

それにまだ気づかなかった癖っ毛は鍵も渡されていないので食料調達もできません。どうやって生き延びればいいのか、結構弱っていました。勝手に冷蔵庫漁ったりする訳にはもちろんいきません。結局パベルさんが作っていた炒め物は、昨晩足りなかったらおかわりしていいよと言っていたので食べていいのだろうとフライパンからつまんでしのぎました。ただつまんだともバレないように少しだけ。ただ飲み物に関してはなにも手出しできず、水道も飲めるのか分からずこの日は1日も飲まずに過ごしました。この日口に入れたのはそのジャガイモと玉ねぎの炒め物だけ…。笑

 

結構ストレスでした。川の流れのように身をまかせていこうと先日決めたばかりでしたが、このままでは川の流れすらなく時間の無駄だと感じました。ちょうどなぜだか自分のツイッターのタイムラインには、雑用を任せるとか家事代行とか”時間をお金で買う”というテーマが盛り上がっていました。時間はお金よりも価値がある、戻ってこないんだ。そんなことが溢れていて、癖っ毛の胸に突き刺さりがっくりしていました。サンクトペテルブルクまで走っておけばよかった、心底そのように後悔しておりました。やらなかった後悔、一番嫌なやつです。

ボリショイ劇場に興味を示すとオペラの友人がいるから土曜日の夜に行こうと言っていましたが、この昼からまあそんな予感はしていましたが結局なにもありませんでした。忘れているのか、なんなのか。サンクトペテルブルクまで走るか電車で行くのか、先日決める前にそのオペラの話もしていたので正直そういう紹介や通常ではできないような体験もできると期待してモスクワに残った部分が大いにあるので余計落ち込みました。なんでモスクワで昼過ぎまでだらだらして結局一日中家にいるなんて…。

 

やはり受動的なのは何事もいけませんね。悪く聞こえるかもしれませんが自分の好きに動いて自分のやりたいことの為にうまく他人を利用していくくらいでないといけないようです。日曜日も友人が一緒にサイクリングして街を案内してくれると言っていますがどうなるかわかりません。

川の流れのように身をゆだねると言ったばかりなのに早くも路線変更とぶれぶれで面目ないです。これからはもう振れずにゴリゴリいきます。

幹線道路だとか観光名所がないとか全く関係ない。ギリシャ経由してチェコまで歳の数23カ国地球4分の1週分1万キロを全力で自転車のみで突っ走る。決めました。観光名所とか本当に興味がない。知らぬ街の知らぬ人たちがどう過ごしているのか見て、なにを思っているんだろうと考えているだけで幸せでわくわくする。モスクワからサンクトペテルブルク間の現地の方々には申し訳ない。振れてしまってモスクワで観光客になってしまったせいでお会いすることができなかった。今からでもサンクトペテルブルクまで走りたいですが、ただ物理的にビザが切れるまでにエストニアに入れそうになく諦めざるを得ません。自分を責めるしかありません。本当に悔しいけどいつまでもうだうだしていられないのでこれを糧にして次に向かっていかなければ。

 

そんなことを決心して午後はモスクワでの予定といつサンクトペテルブルクに向かうのかを考えておりました。

まずはやりたいことややることを考えるのも重要ですがやらないことの選択もそれと同等あるいはそれ以上に大切です。これは日常でも言えることだと思います。いろいろとモスクワの観光については紹介されたり、インターネットで調べたりしていましたがとても周り切れる量ではありません。西日本を回る時は都道府県庁という目標と卒業式までに戻らなければいけないという制限があったのでうまく取捨選択ができていました。こっちに来てからはせっかくの海外なのだから勿体無い、全部回りたいという気持ちや3月の入社式までに帰国すればいいもしくはお金が尽きたら帰国するというざっくりとした期間で制限がないためにうまく決めきれずにだらだらしてしまいました。

 

モスクワでやらないことを決めた上でやることが選択できました。

①ビーフストロガノフとペニメリを食べる②クレムリン内部観光③ヴェルサニージュ市場④サンクトペテルブルク行きのチケットの購入

これが決められたおかげでいつサンクトペテルブルクに向けてモスクワを出るかも決まりました。10月25日深夜便で出て25日午前中に向かう寝台列車に乗ろうと考えています。この日が土曜日なので、パベルさんが言う通り本当に日曜日友人の方が案内してくれたとして日曜日が潰れて、月曜日にクレムリンとヴェルサニージュ市場へ行って火曜日に発車駅の近くにお目当のレストランがあるのでそこでビーフストロガノフとペニメリが食べれればいいなあと。チケットは空いてる時に買おうという感じです。これでなんとかいけそうです。

 

でこんなことを決めてあとはブログを書いていました。正直この土曜日に前回の記事を書いたのですが結構イライラしていたのでその記事は中立的な立場で基本意識していますが個人的な感情が漏れてしまっていると思います。まだまだ私情をうまくコントロールできません。お読みいただいた方で不快になった方いたら申し訳ございません。前回の記事の問題のたいていは癖っ毛の勘違いで解決しているので今はだいぶ落ち着いていると思います。

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人様の猫ちゃんに勝手に癒されておりました。本当にこの日は猫ちゃんだけが救いでした。可愛かったなあ。

 

そんなでブログも書いたあとは6時過ぎに寝てしまいました。恐らく自分ではあまり気づいたり意識してないですが海外でやはり疲れているのだと思います。考え方の違いだったり、言語面での苦労だったり例えば1つチョコレートをスーパーで買うにしてもやはり体力やら気力を使ってしまっているのでしょう。なに言っているかわからずとりあえずレジに表示された金額を出して、レジ袋欲しいと指差しでやると、どうやら最初に聞いたじゃないのよという感じでまたなにやら言われる。今では日本でも多くそうですがこちらでもレジ袋もただではありません。次にレジ袋の値段を言われても案の定わからずレジさんの顔を伺いながら1枚1枚コインを財布から出しその額になったらしいところでレジさんがオッケーサインを出してようやくお買い物が終了です。例えばの話で実際チョコレート1つくらいではレジ袋は使いませんがこのように買い物ひとつでもだいぶ体力や気力を使います。

 あとは毎日パベルさんの仕事終わりを待たなくてはならず、結局23時くらいの帰宅が続いています。昼間の観光もスタートが遅いために十分できず不満がたまっているのでしょう。体力的にも精神的にもだいぶ削られているのでしょうか。この日はコンタクトもつけたまま寝ていて、どうやらパベルさんご一家が外から帰ってきて騒がしくなって1回起きました。時計を見たら23時だったかな。とりあえずコンタクトだけ取ってまたお布団に入りました。

 

この日は本当に1日ひきこもっていたので特に話も写真もなく短い記事となりました。

さてさて明日はご友人さんが街を案内してくれるのやら...。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。失礼いたします。