第十走:幸せなことが立て続けに起こる不安。
どうも、単なる幸せの享受が苦手な癖っ毛です。今まで割と苦労な人生を歩んでいるつもりではあります。大学などで色々な人に会う機会があり、そのおかげでそれまで自分はなんて不幸なんだと生きてきましたが客観的に見ることができるようになり10段階で3.4くらいの生活だと今は思います。家庭に部活に色々ありました。
幸せは苦労の先に、なにか乗り越えた先にあるものという定義がそんな生活の中でされてきました。基本的に苦労7.8割の中で生きてきました。なのでただただ何の苦労もなしに幸せを享受するのが苦手です。
今日はとてつもなく幸せな１日で、今後なにか災いが起こるのではないかと不安です。今日起こった幸せを振り返る前にざっくり今日の走りのまとめをします。
朝道の駅日和佐を出て、国道55号線で海岸線沿いをひたすら走りました。室戸岬を過ぎ、今日は道の駅田野に来ております。
本当に今日は楽な１日でした。海岸線沿い入る前に少し登りはあったものの騒ぐほどではなく、その後はひたすら平坦。潮風も特に強い訳でもない。むしろ心地よいくらい。日差しは１日中浴びて強かったですが許容範囲。距離も明日友達に会いにお昼に高知入りするため、調整して100kmしか走りませんでした。ただコンビニがこの100kmで２つしかなかったのは少しの苦労だったかね。
そんな楽な１日にも関わらず幸せが降ってくるわ、降ってくるわ…。
まず１つ目は凍った水と氷をもらう。
11時くらいに東洋町を走っている時にこけら寿司というのが目に入り、寄ってみました。朝市でこけら寿司は既に売り切れたそうですが、モーニングセット分はあるよと言われいただきました。これが600円と安い！ほんのり柚子が香り本当に美味しかった。
帰り際にコンビニも全くなく水の補給が全然できていなかったので、水道のお水でいいのでいただけますかとお願いしたらお水どころか”もう今日はお店閉めるし氷もあげるよ”とボトルに氷も入れていただきました。そしてこれも、と凍ったペットボトルも、、、。有難いことこの上ないです、、、。遠慮はしない、お言葉に全力で甘えるのが勝手な旅人の掟でございます。
この水には助けられました。１日中日差しが照りつけ汗も垂れ流し腕も塩がでるほどこの状態。
冷たい水が身体にしみました。いつも走っていると水もぬるくなっておいしくはないですからね、今日は冷たく最高でした。生き返りました。
そして次はご当地グルメを１日で2食も食してしまったことです。基本的に１日１食で他はコンビニのパンやらで済ませるのが基本。ただこけら寿司後もコンビニには巡り会えず、また室戸は金目や鯨料理が有名ですがお店が閉まっていたり、鯨料理も高いのでどうしようとだらだら走っていたら機を逃し…。もうさすがにそろそろ食べないとやばい、次のお店に入ると決めて入った先にご当地メニューが…。オムライスとか適当に済ませることもできましたがせっかくだしとグレのたたき定食を…。
もうこの時点で幸せの受け皿は満杯でした。
３つ目は道の駅田町が旅人癖っ毛にとって最高過ぎたことです。
1キロ圏ないに銭湯とコインランドリーがあり、コンセントもすぐ見つかりました。そしてドラッグストアが２つ、スーパーが1つあり、様子を見にいくと明日のいい朝食になりそうな蒸しパンやらデニッシュが賞味期限が近いために半額でした。スーパーがあるということはアイスが安い！
いつもご褒美にとアイスを買いたくなりますがコンビニは高くて控えてしまいます。今日は特に苦労してないですがアイス買ってしまいました。明日頑張ります。
最後は夕陽とビールです！
100kmしかないので４時手前には道の駅に着いてしまいました。ドラッグストアとスーパーの下見も終わり、コインランドリーも夜銭湯後ですし暇になりました。
日が沈んできて、道の駅には”だるま夕陽”の案内があり海も近いので見に行こうと海岸に行きました。
音楽を聴きながら、気持ちよく地平線をずっと眺めていました。
そしたら自転車で四国一周しているお兄さんが来て、”ビールいる？”と黒ラベルをいただきました。しかも500ml缶、、、。なんでくれたんだろうか。黄昏れている癖っ毛を見て、なにか自分と重ね合わせて感じるものがあったんだろう。挨拶してビールをもらって立ち去るまで20秒もなかったと思います。笑
本当に幸せな１日でした。明日も100kmも走らないと友達と会うし、泊めてもらうし、恐らくついに鰹もいただくしで良き日が続きそうでなんだか怖いです。笑
明後日の四国カルスト標高1400mまで登りの猶予期間だと思い、とりあえず今は全力で幸せを享受させていただきます。
穏やかな潮風の中こんな海岸線を１日走り良き日でございました。
それでは失礼します。
